ebekoです。


植木等の曲に「だまって俺についてこい」という曲がある。こち亀の曲にもなってたから、20代くらいの人も分かると思う。メロディーも入りやすくて良い曲だと思うが、歌詞はなんとも適当だ。
無責任男に合わせてるんだから当たり前なんだけど。



まず入りが

♪銭のないやつぁ 俺んとこへ来い 

である。困ってる人は一瞬「お、面倒見てくれるのかな?」と思う。親分肌の良い人だ。
でも次の歌詞は

♪俺もないけど心配すんな

である。心配するわ。お前人集めてる場合じゃねえだろ、まず自分の状況何とかしてから言えよ、である。



でそう思ったら次の歌詞が

♪見ろよ青い空 白い雲

……だからどうしたんだよ、脈絡なさすぎだろ。話聞いてんのかてめえ
え?それともそれだけポジティブってことは何か当てがあるの?

が、最後は

♪そのうちなんとか なるだろう

だ。頭カラッポかてめえ。短気な奴だったらぶん殴ってると思う。なんとかなってねえから困ってんだこっちは!

何が言いたいかと言うと、歌詞の中身がゼロなのだ。ぎゅっと内容圧縮したら「みんな金ないけど生きよう」である。これを延ばしに延ばしたらさっきの歌詞になるのである。
作詞した青島幸男は、作文とかめっちゃかさ増しして提出できる才能があったと思う



今の時代だったらこんな歌詞で売れるんだろうか。
漫才だったら、くりぃむしちゅー上田あたりが綺麗にツッコんでくれると思う。

そういや女子バレーが「東洋の魔女」と呼ばれた年の監督の言葉も「俺についてこい」だった気がする。これをもじってたんだろうか。
この歌詞とは違って本気でついてこい!って想いであったと思うけど。