ebekoです。
大変マニアックな話をする。
飛鳥時代の皇族に「押坂彦人大兄皇子(おさかひこひとおおえのおうじ)」という人物がいる。
厩戸王(聖徳太子)のはとこで、現代の皇室の先祖だ。
ちなみに孫は天智天皇と天武天皇。
ただこの人物、全然プロフィールが分からないのだ。
グーグルで検索しても15000件程度しかヒットしない。
変換を間違えて「尾坂彦人~」なんて検索すると一件も出てこない。
表記間違えをしたら、グーグルですら気づいてくれない悲しい人物なのだ。
歴史に出てくる人物には、資料が残っていないばかりにこうなっている人物がたくさんいる。
同世代に厩戸王とか蘇我馬子とか推古天皇がいたから、存在感が薄かったんだろう。
しかしもっとかわいそうなパターンもある。
それは親父と息子が有名で、扱いがちっちゃくなっちゃったやつだ。
例えば、足利義詮。
室町幕府の二代目で、尊氏と義満という室町将軍の有名どころに挟まれている。
そのため何をしたか習った記憶が全くない。
というか何か成し遂げたのかこいつは。
せいぜい出てきても「義満の幼少期に死ぬ、そして細川頼之が管領となる」の話程度だ。
有名エピソードが死んだ話のうえに、話の主役は自分じゃない。悲しい存在だ。
それよりは大分マシだが、徳川秀忠も微妙なところだろう。
業績はゼロではないが、「家康の方針を踏襲し……」みたいな文がついて回る。
つまり家康ありきの存在なのだ。家康が偉大過ぎるからなんだけど。
対して家光は良いか悪いかは別に、「生まれながらの将軍」として今までとは違った方針を打ち出していく。
だから目立っている。良いか悪いかは別にして。
そんな挟まれ方をしたやつは、「〇〇の息子」「〇〇の父」みたいな紹介しかされない。
そして次々と出ていく歴史に埋もれていく。
今のところ、私も将来そんな運命にある気がする。
自分なりに結構頑張ったとしても、出来た息子がそれを軽々凌駕して活躍しちゃって、目立たなくなるみたいな。
親戚からは「優秀な息子を持ったね」みたいに褒められるんだろうけど、世間だったらそうはいかない。
自分にもいろいろあるのに「あの有名な〇〇、の父」の一言で済まされるのだ。
そして「息子ありきの俺かよ!」みたいな思いを持ちながら死んでいくのだ、きっと。
本来は息子が活躍しただけでも喜ぶべきなのだろうけど、息子のいう存在が分かっていない今、いもしない架空のライバルとしか見れない。
どうか私よりは目立たないでほしい。
私より有名なアルファブロガーとか、ネタツイッタラーにならないでほしい。
一族を例にすると、清和源氏も面白い。
源頼信(地味)→頼義(前九年の役)→義家(後三年の役、武勇に優れる)→義親(乱暴者、平家のかませ犬)→為義(息子に首を落とされる)→義朝(平家に負けて殺される)→頼朝(鎌倉幕府、馬から落ちて死ぬ)
為義なんか良くも悪くも全然目立たない。殺されただけだ。
親戚の集まりで「ほら、為義おじさんだよ」と言っても、「誰?」って子供たちから毎回言われる。
為義おじさんは酒をガバガバ飲むわけでもなく、ほかの人の愚痴を聞いてるタイプだと思う。
大変マニアックな話をする。
飛鳥時代の皇族に「押坂彦人大兄皇子(おさかひこひとおおえのおうじ)」という人物がいる。
厩戸王(聖徳太子)のはとこで、現代の皇室の先祖だ。
ちなみに孫は天智天皇と天武天皇。
ただこの人物、全然プロフィールが分からないのだ。
グーグルで検索しても15000件程度しかヒットしない。
変換を間違えて「尾坂彦人~」なんて検索すると一件も出てこない。
表記間違えをしたら、グーグルですら気づいてくれない悲しい人物なのだ。
歴史に出てくる人物には、資料が残っていないばかりにこうなっている人物がたくさんいる。
同世代に厩戸王とか蘇我馬子とか推古天皇がいたから、存在感が薄かったんだろう。
しかしもっとかわいそうなパターンもある。
それは親父と息子が有名で、扱いがちっちゃくなっちゃったやつだ。
例えば、足利義詮。
室町幕府の二代目で、尊氏と義満という室町将軍の有名どころに挟まれている。
そのため何をしたか習った記憶が全くない。
というか何か成し遂げたのかこいつは。
せいぜい出てきても「義満の幼少期に死ぬ、そして細川頼之が管領となる」の話程度だ。
有名エピソードが死んだ話のうえに、話の主役は自分じゃない。悲しい存在だ。
それよりは大分マシだが、徳川秀忠も微妙なところだろう。
業績はゼロではないが、「家康の方針を踏襲し……」みたいな文がついて回る。
つまり家康ありきの存在なのだ。家康が偉大過ぎるからなんだけど。
対して家光は良いか悪いかは別に、「生まれながらの将軍」として今までとは違った方針を打ち出していく。
だから目立っている。良いか悪いかは別にして。
そんな挟まれ方をしたやつは、「〇〇の息子」「〇〇の父」みたいな紹介しかされない。
そして次々と出ていく歴史に埋もれていく。
今のところ、私も将来そんな運命にある気がする。
自分なりに結構頑張ったとしても、出来た息子がそれを軽々凌駕して活躍しちゃって、目立たなくなるみたいな。
親戚からは「優秀な息子を持ったね」みたいに褒められるんだろうけど、世間だったらそうはいかない。
自分にもいろいろあるのに「あの有名な〇〇、の父」の一言で済まされるのだ。
そして「息子ありきの俺かよ!」みたいな思いを持ちながら死んでいくのだ、きっと。
本来は息子が活躍しただけでも喜ぶべきなのだろうけど、息子のいう存在が分かっていない今、いもしない架空のライバルとしか見れない。
どうか私よりは目立たないでほしい。
私より有名なアルファブロガーとか、ネタツイッタラーにならないでほしい。
一族を例にすると、清和源氏も面白い。
源頼信(地味)→頼義(前九年の役)→義家(後三年の役、武勇に優れる)→義親(乱暴者、平家のかませ犬)→為義(息子に首を落とされる)→義朝(平家に負けて殺される)→頼朝(鎌倉幕府、馬から落ちて死ぬ)
為義なんか良くも悪くも全然目立たない。殺されただけだ。
親戚の集まりで「ほら、為義おじさんだよ」と言っても、「誰?」って子供たちから毎回言われる。
為義おじさんは酒をガバガバ飲むわけでもなく、ほかの人の愚痴を聞いてるタイプだと思う。
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