ebekoです。


幼稚園の頃の話。帰宅時間になると、乗るバスの種類によって集合する場所が決められていた。
私は「白バス」利用者だったので、ひまわり組に集まっていた。

ただ白バスという名前だが、どう見てもバスの色はクリーム色だった。
むしろ青バス組の乗っているバスは青成分がなく、真っ白だった。訳が分からない。





集合してもすぐに帰る訳じゃなく、しばらく遊んでも良い時間がある。その時間私はぬいぐるみで遊んでいた。友達とぬいぐるみを取り合うことも多かった。

それが何のぬいぐるみだったかというと、ハンバーグのぬいぐるみだった。
ぬいぐるみというか、茶色い毛糸で楕円形にされた毛編みの何かである。


しかし、それを我々は激しく取り合い、そのうち「交代で使う」というルールにされ、あげくのはてには先生が争いにならないようにと、もう1個作ってくれた。


ハンバーグが大好きだったら納得も行く。でも生まれてこのかた、ハンバーグが大好きだった時期は一切ない。出されたら食べるというくらい。

今考えるとなんであんなものに夢中になっていたのか分からない。積み木のように遊べるわけでもないし。というか、ハンバーグのぬいぐるみ第一号を作るきっかけは何なんだったんだ



帰りのバスでは最前列が取り合いになるため、座れる日が決められていたりもした。

なぜ前に座ることに喜びを感じていたんだろうか。
高校生くらいになったら、最後列の長い席を狙う人も多いのに。



今思い返すと、幼稚園って不思議であふれている気がする(偏見)。