ebekoです。
誰がお金を持っているのか、自分には関係なくとも知りたいものです。これを昔発表していたのが長者番付です。長者番付は通称で、正しくは「高額納税者公示制度」と言うんですが。
この長者番付、昔は脱税をけん制するという目的で行われていました。2006年から個人情報保護の観点から日本では廃止されてしまいましたが、週刊誌だと毎年勝手に予測が立てられるほどの人気ぶり。
このブログでは「長者番付ランキング(芸能人)」を扱っていますが、そんなのは序の口です。
本当の日本全体での大富豪を知りたくありませんか?知りたくない方は帰ってください。
というわけで「歴代の日本長者番付」いってみましょう。
そんなわけで今回は、戦後間もない1940年代から行きます。1947年からになりますが。
知らない人ばっかりでびっくりしますよ。「誰だコイツ」って。
戦前を知りたい方はこちら→長者番付(戦前編)
・1947年度
1位 加藤尚 3500万円(織物販売業、加藤ビル社長)
2位 池田重利 2044万円(繊維業、中央紡績専務)
3位 森本友蔵 1800万円(金貸し)
4位 佐藤繁次郎 1700万円(文寿堂印刷)
5位 岡本柳太郎 1602万円(エムプレスベッド販売社長)
6位 杉浦つな 1600万円(味噌醸造業)
7位 坪川信一 1512万円(だるま屋百貨店社長)
8位 泉茂二 1500万円(織物業)
8位 中山優作 1500万円(綿布業)
10位 横井煌 1336万円(毛織業)
長者番付が発表されたこの年は、戦後のどさくさで儲けた新興成金が多数です。
そのため、闇市での取引や脱税、滞納で懲役や罰金刑を受けたものもそこそこいます。
4位の佐藤さんは1億円分の印刷用紙を隠して、「夏目漱石全集」「細雪」の印刷を止まらせるなんてことも起こしちゃってます。
当時はハイパーインフレだったので、物品を隠して闇市で高値で売りさばく人がたくさんいたのです。
・1948年度
1位 森脇将光 9000万円(金貸し、森脇文庫・将光商事社長)
2位 大野富則 4530万円(大野製革所代表社員)
3位 岩波雄二郎 4000万円(岩波書店主)
4位 横井煌 2421万円(毛織業)
5位 福永虎夫 2071万円 (繊維業)
6位 佐藤繁次郎 2044万円(文寿堂印刷)
7位 大塚幸之助 1971万円(コウモリ傘商)
8位 長坂俊太郎 1820万円(綿布業)
9位 杉浦つな 1709万円(味噌醸造業)
10位 岡本柳太郎 1700万円(エムプレスベッド販売社長)
1位の森脇さんは2位に2倍の差をつけているものの、貸し金が焦げ付いて翌年1億円を滞納してしまいました。そして死後、関係者が代わりに返したとか。
しかしコウモリ傘がどうやったら2000万円弱も売れるのやら。
・1949年度
1位 大野富則 3849万円(大野製革所代表社員)
2位 長島銀蔵 3840万円(ペニシリン製造)
3位 衛藤滋 3530万円(石炭鉱業主)
4位 藤木久夫 3149万円(地下足袋製造)
5位 佐藤柳三郎 3017万円(丸新毛糸紡績所代表)
6位 黒沢貞次郎 2958万円(黒沢商店社長)
7位 御木本幸吉 2700万円(御木本真珠店店主)
7位 加藤孝太郎 2700万円(陶器製造業)
9位 武内礼蔵 2203万円(石炭鉱業主)
10位 三輪善兵衛 2130万円(丸見屋商店店主)
1位の大野さんは、取材のため新聞記者に追いかけられるも雲隠れしてしまうというエピソードが。
あまり栄誉とは感じていなかったようです。
対して2位の長島さん、「たった9万円の差で……」と悔しがったそう。色んな人がいるものです。
7位はミキモトパールの人。10位の三輪さんは、丸見屋商店、別名「ミツワ石鹸本舗」の店主。ミツワ石鹸と言ったら、名前くらい聞いたことあるんじゃないでしょうか。
当時は石鹸やら地下足袋の製造が儲かった時代なんですね。今じゃ考えられません。
さて50年代になると、あの有名な大企業の経営者が登場します。
1950年代長者番付はこちら

誰がお金を持っているのか、自分には関係なくとも知りたいものです。これを昔発表していたのが長者番付です。長者番付は通称で、正しくは「高額納税者公示制度」と言うんですが。
この長者番付、昔は脱税をけん制するという目的で行われていました。2006年から個人情報保護の観点から日本では廃止されてしまいましたが、週刊誌だと毎年勝手に予測が立てられるほどの人気ぶり。
このブログでは「長者番付ランキング(芸能人)」を扱っていますが、そんなのは序の口です。
本当の日本全体での大富豪を知りたくありませんか?知りたくない方は帰ってください。
というわけで「歴代の日本長者番付」いってみましょう。
そんなわけで今回は、戦後間もない1940年代から行きます。1947年からになりますが。
知らない人ばっかりでびっくりしますよ。「誰だコイツ」って。
戦前を知りたい方はこちら→長者番付(戦前編)
・1947年度
1位 加藤尚 3500万円(織物販売業、加藤ビル社長)
2位 池田重利 2044万円(繊維業、中央紡績専務)
3位 森本友蔵 1800万円(金貸し)
4位 佐藤繁次郎 1700万円(文寿堂印刷)
5位 岡本柳太郎 1602万円(エムプレスベッド販売社長)
6位 杉浦つな 1600万円(味噌醸造業)
7位 坪川信一 1512万円(だるま屋百貨店社長)
8位 泉茂二 1500万円(織物業)
8位 中山優作 1500万円(綿布業)
10位 横井煌 1336万円(毛織業)
長者番付が発表されたこの年は、戦後のどさくさで儲けた新興成金が多数です。
そのため、闇市での取引や脱税、滞納で懲役や罰金刑を受けたものもそこそこいます。
4位の佐藤さんは1億円分の印刷用紙を隠して、「夏目漱石全集」「細雪」の印刷を止まらせるなんてことも起こしちゃってます。
当時はハイパーインフレだったので、物品を隠して闇市で高値で売りさばく人がたくさんいたのです。
・1948年度
1位 森脇将光 9000万円(金貸し、森脇文庫・将光商事社長)
2位 大野富則 4530万円(大野製革所代表社員)
3位 岩波雄二郎 4000万円(岩波書店主)
4位 横井煌 2421万円(毛織業)
5位 福永虎夫 2071万円 (繊維業)
6位 佐藤繁次郎 2044万円(文寿堂印刷)
7位 大塚幸之助 1971万円(コウモリ傘商)
8位 長坂俊太郎 1820万円(綿布業)
9位 杉浦つな 1709万円(味噌醸造業)
10位 岡本柳太郎 1700万円(エムプレスベッド販売社長)
1位の森脇さんは2位に2倍の差をつけているものの、貸し金が焦げ付いて翌年1億円を滞納してしまいました。そして死後、関係者が代わりに返したとか。
しかしコウモリ傘がどうやったら2000万円弱も売れるのやら。
・1949年度
1位 大野富則 3849万円(大野製革所代表社員)
2位 長島銀蔵 3840万円(ペニシリン製造)
3位 衛藤滋 3530万円(石炭鉱業主)
4位 藤木久夫 3149万円(地下足袋製造)
5位 佐藤柳三郎 3017万円(丸新毛糸紡績所代表)
6位 黒沢貞次郎 2958万円(黒沢商店社長)
7位 御木本幸吉 2700万円(御木本真珠店店主)
7位 加藤孝太郎 2700万円(陶器製造業)
9位 武内礼蔵 2203万円(石炭鉱業主)
10位 三輪善兵衛 2130万円(丸見屋商店店主)
1位の大野さんは、取材のため新聞記者に追いかけられるも雲隠れしてしまうというエピソードが。
あまり栄誉とは感じていなかったようです。
対して2位の長島さん、「たった9万円の差で……」と悔しがったそう。色んな人がいるものです。
7位はミキモトパールの人。10位の三輪さんは、丸見屋商店、別名「ミツワ石鹸本舗」の店主。ミツワ石鹸と言ったら、名前くらい聞いたことあるんじゃないでしょうか。
当時は石鹸やら地下足袋の製造が儲かった時代なんですね。今じゃ考えられません。
さて50年代になると、あの有名な大企業の経営者が登場します。
1950年代長者番付はこちら


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