ebekoです。


今年もあと10日ちょっとで終わりですね。そして年末に話題の上るのがやはり紅白歌合戦の話題。出場者は発表されましたが、「何が歌われるのか」「トリは誰か」というのが話題になっています。

さて、「紅白の目玉」って誰なんでしょう
特別出演や究極の大トリという名目であれば、当然その方は目玉の一人なのは分かります。

ですが、普通の出演者はどれくらい紅白側から目玉だと思われてるのでしょうか。



私はある程度、出番の遅さで分かるのではないかと思っています。
基本的に、後半に出番があるほど格が高かったり「大物」という扱いをされます。

「真打は後から登場」なんて言葉もありますしね。お客に長く居させるためにはそりゃあ見どころは後にしないと。

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そこで各々が出場した組で何番目の出番なのかを数字で表し、その数字が大きい人ほど「紅白の目玉」と考えられたということにします。これをここでは「目玉値」と呼ばせてもらいます。


<目玉値の出し方>

例えば、50人(組)出場で、25人目だった場合は、25/50=0.5。

60人(組)出場で、大トリを務めた場合は、60/60=1。


この数値を出場回ごとに出します。そしてその数値を高い順に並べて、真ん中に位置するものをその人の数値とします。



例えば例として、4回出場の人がいるとします。今回の計算式で出した数字が0.5、0.8、0.4、0.6だとします。それを大きい順に並べると、0.8、0.6、0.5、0.4となります。

すると中央値は0.6となります(4÷2なので2番目に大きい数値)。
聡明な読者の方ならお分かりのように、平均値ではなく中央値(合ってるよね?)です。




そして紅白のベテランの中で、その目玉値が大きいのは誰なのか?
試しに、出場回数ベスト20の歌手を見てみましょう。

※対戦相手がいない場合と、究極の大トリなどの特別出演はカウントしません。




天童よしみ 目玉値=0.814

トリ前を多く務めたのが数字に出てるという感じですね。


五木ひろし 目玉値=0.909

紅白の重鎮だけあって納得の数値。近年は中盤に出ることもありますが、ほとんど後半です。


都はるみ 目玉値=0.913

引退宣言前後ともに、後半の出番だったのがこの数値に表れています。引退直前にトリ間近なのはもちろん、復活後もトリを結構務めてました。


村田英雄 目玉値=0.667

中盤から後半にかけての登場が多めです。トリ経験がないのが痛いか。昔はレコード会社と調整しながらトリを決めていたため、村田にはお鉢が回ってこなかったそうです。


三波春夫 目玉値=0.800

初期はほぼトリかトリ前くらいの位置でしたが、出場末期はかなり出番が早いです。それでも31回出てこの値ですから、いかに初期は後半に出演だったか分かります。


小林幸子 目玉値=0.800

実は一桁の順番での出場は一切なし。しかしトリやトリ間近の回数は思ったより少ないため、この値に。


島倉千代子 目玉値=0.833

後半の登場多め。しかしひばりがいた時期に前半トリの位置が多かったのが響いた。ひばりがいなくなって以降は、中盤~後半になりトリも数回務めました。


八代亜紀 目玉値=0.810

最初のうちはトリやトリ間近だったのですが、徐々に外されて前半に回されたせいでしょうか。
紅白は最初のころは優遇されてたのに、徐々にそうでなくなる人いるんですよね。


布施明 目玉値=0.444

紅白は演歌が重視されてた背景もあり、ポップス系はどうしても値が小さくなってしまいます。


松田聖子 目玉値=0.679

ポップスしかもアイドルながら、近年再出場をしてトリやトリ間近を務めている影響が出ています。


SMAP 目玉値=0.923

世界に一つだけの花以降、トリ間近を務めているため。私はそれ以降しか紅白の記憶がないのでSMAP=トリ~トリ2つ前くらいのイメージです。


フランク永井 目玉値=0.640

60年代はトリ前もあったが、70~80年代は中盤。安定してるっちゃしてる。


北島三郎 目玉値=0.957

さすが究極の大トリも務めた大御所。70年代以降ほぼトリ間近です。


坂本冬美 目玉値=0.680

現在も出場を続けるベテラン。中盤~後半が多め。


石川さゆり 目玉値=0.920

ベテランで順番もかなり後半。しかし近年曲選は冷遇されている。そのうち怒って出なくなるんじゃ……と心配。そろそろ能登半島、風の盆恋歌辺り歌わせてあげてください。


森進一 目玉値=0.889

80年代まではトリが多めだったのですが、90年代以降前半に出場することも多くなりました。70~80年代のトリは五木・森・北島で回っていました。


和田アキ子 目玉値=0.852

デビュー初期と、バラエティで活躍し始めたころに出場。前者は序盤、後者は後半多め。90年代がピークですね。


細川たかし 目玉値=0.600

他の演歌勢が後半のためか、前半や中盤が多め。トリ経験もあるものの、出場最後のころはほとんど前半でしたね。


郷ひろみ 目玉値=0.320

若手アイドル枠のころから出ているため、序盤前半の出場が多め。トップも何度か務めています。


TOKIO 目玉値=0.520

SMAPが後半のことが多かったので、バランスをとるためか中盤か前半が多めでした。


クールファイブ&前川清 目玉値=0.481

ボーカルは前川なので合算。序盤から後半までまんべんなく出てます。


由紀さおり 目玉値=0.76

90年代に復活出場し、トリ経験もあり。全体的に後半多め。


美川憲一 目玉値=0.52

若手の時と、コロッケに真似されて知名度が上がった後に再出場。豪華な衣装が見どころに。


川中美幸 目玉値=0.6

前半と後半がちょうどいいバランスでした。このくらいの世代まではなんとか若手演歌勢にもトリがまわってきてたイメージ。




……と「大物」というイメージが強い人はやっぱり後半での出場が多いことがお分かりいただけたかと思います。




さてこれで終わったらなんかしまりませんね。せっかくなので各組の出場回数が多い上位25人の目玉値を出し、その値に基づいて架空の紅白を作ってみました。

出場回数とその出番に基づくと、どんな紅白が出来上がるのでしょうか。


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<ベテランだらけの紅白歌合戦>


・西城秀樹「ヤングマン」(0.292)
中村美津子「河内おとこ節」(0.296)

・郷ひろみ「2億4000万の瞳」(0.32)
伍代夏子「ひとり酒」(0.32)

香西かおり「酒のやど」(0.32)
・堀内孝雄「恋唄綴り」(0.333)

藤あや子「むらさき慕情」(0.346)
・鳥羽一郎「兄弟船」(0.379)

水森かおり「鳥取砂丘」(0.435)
・布施明「君は薔薇より美しい」(0.444)

・吉幾三「津軽平野」(0.464)
浜崎あゆみ「Boys & Girls」(0.519)

・前川清「東京砂漠」(0.481)
江利チエミ「八木節」(0.556)

・千昌夫「北国の春」(0.5)
DREAMS COME TRUE「何度でも」(0.593)

・TOKIO「AMBITIOUS JAPAN!」(0.52)
川中美幸「二輪草」(0.6)

・美川憲一「さそり座の女」(0.52)
小柳ルミ子「瀬戸の花嫁」(0.636)

・菅原洋一「知りたくないの」(0.55)
水前寺清子「大勝負」(0.667)

・橋幸夫「いつでも夢を」(0.56)
松田聖子「あなたに逢いたくて〜Missing You〜」(0.679)


<後半戦>

・加山雄三「海・その愛」(0.565)
坂本冬美「夜桜お七」(0.68)

・細川たかし「浪花節だよ人生は」(0.6)
青江三奈「伊勢佐木町ブルース」(0.708)

・フランク永井「君恋し」(0.64)
ザ・ピーナッツ「ウナ・セラ・ディ東京」(0.72)

・村田英雄「王将」(0.667)
由紀さおり「夜明けのスキャット」(0.76)

・沢田研二「勝手にしやがれ」(0.667)
小林幸子「雪椿」(0.8)

・さだまさし「秋桜」(0.72)
八代亜紀「舟唄」(0.81)

・春日八郎「別れの一本杉」(0.739)
天童よしみ「道頓堀人情」(0.814)

・三波春夫「大利根無情」(0.8)
島倉千代子「人生いろいろ」(0.833)

・氷川きよし「きよしのズンドコ節」(0.818)
森昌子「哀しみ本線日本海」(0.833)

和田アキ子「あの鐘を鳴らすのはあなた」(0.852)
・森進一「おふくろさん」(0.889)

・五木ひろし「千曲川」(0.909)
都はるみ「好きになった人」(0.913)

石川さゆり「津軽海峡・冬景色」(0.92)
・SMAP「世界に一つだけの花」(0.923)

・北島三郎「風雪ながれ旅」(0.957)
美空ひばり「柔」(1.0)


<蛍の光>

指揮:藤山一郎(1.0)




選曲は紅白でその人が最も歌った曲にしました。複数ある場合はそのうちの1曲。
こんな紅白だったら、年末の特大番組感が出ていいんじゃないでしょうか。鬼籍に入ってる人多めですけどね。

ただし、こうすると平成以降のポップスは少なくなってしまうのが難点です。

その中でも目玉値が1.0になる美空ひばり、藤山一郎はかなり特別な存在と言えるでしょう。
出場した回の半分はトリ務めてるんですから。


後半演歌しかないじゃん!!若者置いてきぼりだよ!!」と文句もあるでしょうが、70年代80年代は、ほぼこんな終盤だったのでご了承ください。演歌が全世代に受け入れられてた時期のなごりです。




将来、このメンツに食い込めるアーティストは出てくるのでしょうか。そもそも紅白にしっかり出てくれる歌手は現れるのでしょうか。

ひいては紅白はかつての勢いを取り戻せるのか、こうご期待。