ebekoです。
最近ちょこちょこと「長者番付」について語っているわけですが、このランキング、相当昔から存在してたようです。長者番付という名前ではないものの。
芸能人編 国内長者番付ランキング
せっかくなので、それを紹介したいと思います。
今回は「全国五十万円以上資産家表」「持丸長者」他いろんなサイトを参考にしました。
基準は所得や納税額ではなく、シンプルに資産をどれだけ持っているかです。
日本史の授業で聞いたことのあるような名前がちらほら……。
・1848年度
別格 天王寺屋五兵衛(両替商)
別格 鹿島屋清右衛門(酒造業)
別格 銭谷五兵衛(豪商)
1位 鴻池善右衛門(両替商)
2位 鹿島屋九左衛門(両替商)
3位 住友吉次郎(両替商)
4位 辰巳屋九左衛門(両替商)
5位 鴻池善十郎(両替商)
6位 鴻池善五郎(両替商)
7位 平野屋五兵衛(両替商)
8位 加島屋作兵衛(両替商)
別格ってどういうことなんでしょう?ランク付けできない?もどかしいなあ。
ただ当時の「相撲番付」だと、そういう特別枠ありますよね。番付基準に収まらないみたいな。
天王寺屋は大阪の大商人でしたが、明治維新後は没落。鹿島屋は豪商の跡継ぎ。銭谷は加賀の商人で海運業を営んでいました。
・1875年度
別格 三井八郎右衛門(呉服商)
別格 鴻池善右衛門(両替商)
別格 天王寺屋五兵衛(両替商)
別格 下村彦左衛門(呉服商)
別格 茶屋四郎次郎(呉服商)
別格 三谷三九郎(両替商)
別格 住友吉次郎(両替商)
別格 白木屋彦太郎(呉服商)
1位 小野善助(両替商)
2位 平野屋五兵衛(両替商)
別格が多すぎるでしょ。なんとかならなかったのこれ。1位がトップの感じが全くしないんだけれど。
1位の資産は分かったものの、それより持ってそうみたいな予想か。
下村は大丸百貨店の祖です。
・1901年度
残念ながらデータが少なめです。ランクインが判明しているのは
岩谷松平(たばこ販売業)
服部金太郎(セイコー創業者)
のみですが、1875年度と1908年度のデータを見る限り、おそらく多くの財閥関係者が入っているかと思います。
・1908年度
1位 岩崎彌之助(財閥)
2位 住友吉左衛門(財閥)
3位 岩崎久彌(財閥)
4位 三井八郎右衛門(財閥)
5位 鴻池善右衛門(両替商)
6位 渋沢栄一(実業家)
7位 大倉喜八郎(財閥)
8位 三井高保(財閥)
9位 三井八郎治郎(財閥)
10位 井上馨(旧長州藩士)
11位 山縣有朋(旧長州藩士)
12位 松方正義(旧薩摩藩士)
13位 島津忠済(旧薩摩藩主)
14位 島津忠重(旧薩摩藩主)
15位 毛利元昭(旧長州萩藩主)
16位 山内豊景(旧高知藩主)
17位 鍋島直大(旧佐賀藩主)
18位 黒田長成(旧福岡藩主)
19位 細川護成(旧熊本藩主)
20位 酒井忠道(旧小浜藩主)
・1916年度
この年のデータは長者番付のようなスタイルではなく「資産何万円以上の資産家」ということしか分からないため、明確なランキングは分かりません。
トップ2(2億円以上):岩崎久彌、岩崎小彌太
トップ3以降(2億円以上):三井八郎右衛門、三井八郎次郎、三井高保、三井元之助、三井源右衛門、三井高修、三井清子、三井守之助、三井武之助、三井養之助、三井徳右衛門
このように、岩崎と三井で上位を独占していたことはわかりますが。
それに続いて、
(7000万円)安田善次郎、安田善三郎
(6000万円)古河虎之助
(3000万円以上)大倉喜八郎
となっています。
ちなみに1916年は米18kgが1.4円の時代です。今米20kgが5000円と考えると、2億円は1兆円近いと考えてよいでしょう。
・1926年度
1位 岩崎久彌(財閥)
2位 岩崎小彌太(財閥)
3位 三井八郎右衛門(財閥)
4位 住友吉左衛門(財閥)
5位 安田善次郎(財閥)
6位 藤田平太郎(藤田組)
7位 久原房之介(藤田家)
8位 古河虎之助(財閥)
9位 大倉喜八郎(財閥)
10位 鈴木よね子(鈴木商店)
11位 日比谷平左衛門(紡績業)
12位 鴻池善右衛門(財閥)
13位 川崎芳太郎(財閥)
14位 伊藤次郎左衛門(松坂屋)
15位 三井得右衛門(財閥)
16位 三井武之助(財閥)
17位 三井八郎次郎(財閥)
18位 安田善三郎(財閥)
19位 前田利為(旧前田家)
20位 本間光輝(大地主)
昭和になってもランクインしてるのは、財閥ばっかり。
いかに明治維新後に財閥が力を持っていたかが分かりますね。
いったい何回人生をやり直したら、こんな富豪になれるのやら。

最近ちょこちょこと「長者番付」について語っているわけですが、このランキング、相当昔から存在してたようです。長者番付という名前ではないものの。
芸能人編 国内長者番付ランキング
せっかくなので、それを紹介したいと思います。
今回は「全国五十万円以上資産家表」「持丸長者」他いろんなサイトを参考にしました。
基準は所得や納税額ではなく、シンプルに資産をどれだけ持っているかです。
日本史の授業で聞いたことのあるような名前がちらほら……。
・1848年度
別格 天王寺屋五兵衛(両替商)
別格 鹿島屋清右衛門(酒造業)
別格 銭谷五兵衛(豪商)
1位 鴻池善右衛門(両替商)
2位 鹿島屋九左衛門(両替商)
3位 住友吉次郎(両替商)
4位 辰巳屋九左衛門(両替商)
5位 鴻池善十郎(両替商)
6位 鴻池善五郎(両替商)
7位 平野屋五兵衛(両替商)
8位 加島屋作兵衛(両替商)
別格ってどういうことなんでしょう?ランク付けできない?もどかしいなあ。
ただ当時の「相撲番付」だと、そういう特別枠ありますよね。番付基準に収まらないみたいな。
天王寺屋は大阪の大商人でしたが、明治維新後は没落。鹿島屋は豪商の跡継ぎ。銭谷は加賀の商人で海運業を営んでいました。
・1875年度
別格 三井八郎右衛門(呉服商)
別格 鴻池善右衛門(両替商)
別格 天王寺屋五兵衛(両替商)
別格 下村彦左衛門(呉服商)
別格 茶屋四郎次郎(呉服商)
別格 三谷三九郎(両替商)
別格 住友吉次郎(両替商)
別格 白木屋彦太郎(呉服商)
1位 小野善助(両替商)
2位 平野屋五兵衛(両替商)
別格が多すぎるでしょ。なんとかならなかったのこれ。1位がトップの感じが全くしないんだけれど。
1位の資産は分かったものの、それより持ってそうみたいな予想か。
下村は大丸百貨店の祖です。
・1901年度
残念ながらデータが少なめです。ランクインが判明しているのは
岩谷松平(たばこ販売業)
服部金太郎(セイコー創業者)
のみですが、1875年度と1908年度のデータを見る限り、おそらく多くの財閥関係者が入っているかと思います。
・1908年度
1位 岩崎彌之助(財閥)
2位 住友吉左衛門(財閥)
3位 岩崎久彌(財閥)
4位 三井八郎右衛門(財閥)
5位 鴻池善右衛門(両替商)
6位 渋沢栄一(実業家)
7位 大倉喜八郎(財閥)
8位 三井高保(財閥)
9位 三井八郎治郎(財閥)
10位 井上馨(旧長州藩士)
11位 山縣有朋(旧長州藩士)
12位 松方正義(旧薩摩藩士)
13位 島津忠済(旧薩摩藩主)
14位 島津忠重(旧薩摩藩主)
15位 毛利元昭(旧長州萩藩主)
16位 山内豊景(旧高知藩主)
17位 鍋島直大(旧佐賀藩主)
18位 黒田長成(旧福岡藩主)
19位 細川護成(旧熊本藩主)
20位 酒井忠道(旧小浜藩主)
・1916年度
この年のデータは長者番付のようなスタイルではなく「資産何万円以上の資産家」ということしか分からないため、明確なランキングは分かりません。
トップ2(2億円以上):岩崎久彌、岩崎小彌太
トップ3以降(2億円以上):三井八郎右衛門、三井八郎次郎、三井高保、三井元之助、三井源右衛門、三井高修、三井清子、三井守之助、三井武之助、三井養之助、三井徳右衛門
このように、岩崎と三井で上位を独占していたことはわかりますが。
それに続いて、
(7000万円)安田善次郎、安田善三郎
(6000万円)古河虎之助
(3000万円以上)大倉喜八郎
となっています。
ちなみに1916年は米18kgが1.4円の時代です。今米20kgが5000円と考えると、2億円は1兆円近いと考えてよいでしょう。
・1926年度
1位 岩崎久彌(財閥)
2位 岩崎小彌太(財閥)
3位 三井八郎右衛門(財閥)
4位 住友吉左衛門(財閥)
5位 安田善次郎(財閥)
6位 藤田平太郎(藤田組)
7位 久原房之介(藤田家)
8位 古河虎之助(財閥)
9位 大倉喜八郎(財閥)
10位 鈴木よね子(鈴木商店)
11位 日比谷平左衛門(紡績業)
12位 鴻池善右衛門(財閥)
13位 川崎芳太郎(財閥)
14位 伊藤次郎左衛門(松坂屋)
15位 三井得右衛門(財閥)
16位 三井武之助(財閥)
17位 三井八郎次郎(財閥)
18位 安田善三郎(財閥)
19位 前田利為(旧前田家)
20位 本間光輝(大地主)
昭和になってもランクインしてるのは、財閥ばっかり。
いかに明治維新後に財閥が力を持っていたかが分かりますね。
いったい何回人生をやり直したら、こんな富豪になれるのやら。


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