ebekoです。


小学校の時幾度か新聞係になった。やりたいというか、やりたい係なんかひとつもないので、消去法でそれを選んだ。代表係とかは絶対嫌なのでしょうがない。

しかし、なりたい訳じゃないので、壁新聞作りのノウハウは全くない。イラストも下手だししっかりした文章もかけない(題材を決められない)。レタリングも無理。

壁新聞作りのマニュアルみたいなものがあればまた違ったかもしれないが、小学生が引継ぎのためにそんなもの作るわけがない。




さて、そんな私が任されたのは「4コマ係」だった。そのまま名の通り、4コマを書く係である。

しかしノルマはなんと1回につき4つ。仕事量を一定は与えたかったのかもしれないが、いくらなんでも小学生に、「オリジナルの4コマを1月に4つ作れ」はきつい。

というわけで、チャレンジとか月刊誌の4コマをそのままぱくって載っけていた。小学生なりに知恵を絞って、ばれないようにコロコロとか学校に置いてある図書以外の認知度が低いものから探していた。

結局新聞なんか誰も読まなかったので気づかれなかったが。というか同じ4コマを組み合わせを変えて2,3回載っけたこともあった。




今考えると、自由なコラムとかはダメだったのだろうか。「天声人語」だってコラムだからありだろう。ああいうのだったら、認められるかは置いといて、多少書きやすかったかもしれない。

……いや、夏休みの一行日記すら書けなかった小学生の私にとっては辛いだろうか。文章を書き始めたの、大学生からだし。


そもそも、それまでの人生経験と知識からして、面白いコラムなんか書けなさそうでもある。
さらに小学生の制約を守った(勝手に店に入らない、Twitter禁止、イベントは大人と参加とか)上で書くと、


<コラム>

近ごろ随分暖かくなった。おかげで自転車にも乗れる。図書館行き放題だ。ポンキッキのビデオも見まくれるぞ。

しかし大人な僕は伝記を読むことにした。家康、秀吉、信長。人をあれだけ殺しておいて3人ともなんでファンが多いのか。秀吉なんかサルだしハゲネズミだぞ。みんな目を覚ませ。


それならまだボーボボの方が偉いだろう。殴りまくっているが殺してはいないし。ボーボボの伝記はいつ出来るのだろうか。今年のクリスマスプレゼントは決まった。

お母さん、ごめんね。今まで黙ってたけどバカなんだ、僕。




……内容がやっぱり薄っぺらい。小学生の思想や見える世界なんて、大人にとっては微々たる範囲でしかないからこうなる。かといって毒なんか吐いたら怒られるだろうし。


昔も今も新聞係として、何をやったら良いか分からん。
素直に生き物係とかやってた方が、楽だったかもしれない。

あるいは当時からDPZやWebやぎの目を読んでいたら、センスを磨けただろうか。