ebekoです。


今日書店に言ったら、また新たな田中角栄に関する本が出ていた。
厳密に言うと「田中角栄特集」をメインにしていた雑誌があったというのが正しい。

田中の名言が載っていたほか「出自や経歴に共通点がある」として菅総理との比較などがしてあった。
どこの出版社の雑誌かは忘れてしまったが。




さてその中に、石原慎太郎、小沢一郎、二階俊博&田原総一朗によるインタビューが載っていた。
それぞれ田中にまつわるエピソードを話していたのだが、色はそれぞれ違った。


二階田原コンビによる対談では、

「初選挙の時に挨拶に行ったら『君は当選する!間違いないッ』」と二階が言われたことや、田原が取材をしに行く際、田中は「『田原に関する本を持ってこい』と秘書に命じ、取材相手をきっちりと研究・理解してから会っていた」

という話をしていた。
これはどちらかというと良い面を語り合う内容。



一方、反目しあっていた石原へのインタビューでは、

「今考えると面白い政治家だった」と言いつつも、「糾弾したら、『あいつは所詮物書きだから、そう言うのだ』と言われた」「田中から金をもらっていなくてよかった」

など、やはり政治スタンスや信条は異なっているという話をしていた。



で残る小沢。小沢は田中派の中でも、特にかわいがられた弟子である。
だから創世会参加で袂は分かったものの、基本的に田中を褒める内容が大半かと思っていた。

しかし意外にも小沢の評価は冷静なものだった。
「キャリアを持たず成り上ってきた人だから、人を最後まで信用できない人だった。だから派閥を譲ることも出来なかった」と評していた。


そして特に驚いたのは、「現代に田中がいたら活躍できるか」という質問。

これに小沢は「現在とは違い、経済が成長していて何かを『壊す』必要がなかった時代に活躍した人であるから、今いたとしても活躍できるかどうかは分からない」と評していたのだ。

数年前にいわゆる田中角栄本が多数出版され、一時期「田中角栄待望論」が出ていた兆しがあったが、側近であり秘蔵っ子である小沢は、そうは思っていなかったのだ。




確かに私も同感である。政界だけでなく人も文化も求めるものも、当時と何もかも違いすぎる。

私は現代に田中がいても、金脈問題とかでとんでもなく叩かれて、下手すりゃ総理にすらなっていなかった可能性もあると思う。
ツイッターとかあるしさ。

小沢も、当時「世間は田中角栄に期待しすぎだ」と思っていたのかもしれない。
いや側近だからこそ、田中の限界も分かっているのかも

もちろん田中の元を離れて何年も経っているから、考えも変わっているのだろうが。


小沢を支持したことは特にないが、さすが長年政界を生きてきただけあって、身内でも冷静に評価を下せるんだな、と思った。