ebekoです。


以前読んだビジネス本に、こんな問題が書いてあった。


・道を歩いていたら「この辺にコンビニはあるかね?」と老人に声をかけられた。この場合あなたはどうこたえるか?




単純に「コンビニはあそこですよ」と答えるだけでは、ビジネスマンとして成長できない。
その言葉をそのままとらえるのではなく、「なぜコンビニに行きたいのですか?」と聞くのが正解らしい。

ひょっとしたら老人は単純に水が飲みたいのかもしれない。あるいはトイレに行きたいだけかもしれない。
その時水を持っていればあげられるし、自分の家が近くならトイレを貸すこともできる。

そこにビジネスチャンスがある、と言いたいようだ。


マーケティングで聞く、「お客が望んでいるのは、ドリルではなく穴をあけること」みたいな話である。






でもこの問題は、現実では重要な部分を見落としている。
それは、この老人が話をきちんと聞く余裕のある、まともな人物かという点である。

実際多くの老人と話すとわかる。話を聞かない老人や自分勝手な老人が多いこと。
落ち度があるのはそっちなのに「そんなこと聞いてないぞ!!」とキレる人だっている。お前の理解力がないせいだよ

つまり良かれと思って「なんでコンビニ行きたいんですか?」と聞いただけで、「は?コンビニどこだっつってんだろ!!早く教えろ!」と激情する話のかみ合わない老人だっているのだ。




現実には、扱いやすい老人はそういないのである。ビジネスで会うならなおさら。
ビジネスの極意を教えるのなら、そういうケースも想定しといてほしい。