ebekoです。


1970年代初頭に、牧葉ユミというアイドルがいた。
かなり短期間で引退して、そのあと一切テレビには出ていないようだから、ある意味伝説のアイドルである。


makiba



で牧葉の話になると出てくるのが、山口百恵と桜田淳子。
この、70年代をにぎわせた二人がオーディションの際に、牧葉の歌を歌っているのだ

曲目は百恵が「回転木馬」で、淳子が「見知らぬ世界」。
この二人が歌うくらいだから、今はあまり知名度のない牧葉だが、当時は人気があったに違いない。




……と普通は思うはずなのだが、訳があるようだ。
百恵と淳子が共演したラジオで、


・二人とも高いキーが出なかったので、キーが低めの曲が良かった。

あまり有名じゃない曲のほうが、本家と比較されなくていい


といったことを話してたらしい。
牧葉が好きだったから、とかの理由じゃなかった

牧葉がこの話を聞いたら、がっかりしそうである。
孫に「私の曲をあの山口百恵が歌ってたのよ」なんて自慢してたら、もういたたまれない。

いうなれば、ビジーフォーが外国人のものまねをやっていたのと同じ理由だ
「みんな元ネタ知らなけりゃ、雰囲気で行けるだろ」みたいな。




ちなみに牧葉は自身のサイン会に来たファンを自らスカウトし、事務所に所属させてしばらくしてから引退してしまうという、なんとも特徴的な去り方をしている。