ebekoです。


ある時タモリがいいともの司会に抜擢されたときのことを振り返って、「今でいうと江頭がお昼の顔になったようなもん」と言っていた。
それくらいアングラな雰囲気を纏っていたから、そういう例えをしたのだろう。

しかしタモリと江頭をイコールで結びつけるのは、どう考えても無理があると思う
一口に「アングラな笑い」といっても方向が違いすぎるって。



タモリは不気味さや気持ち悪さがあるが、日常を切り取ったり、マニアックなものを模倣する笑い。ただその中に知性が見え隠れする。
一方江頭にも不気味さや気持ち悪さはあるが、放送禁止的な笑いが多い。そして一発勝負。

以前ヨルタモリという番組でコントをやっていたが、とても面白かった。
志村けんのコントとは違った、マニアックだったり斬新な観点で(タモリ本人が考えたものかは分からないけど)。




加えてだ。タモリは本格的に活動を始める前から、赤塚不二夫や黒柳徹子などの大物に可愛がられ、知識人に受けが良かった。
それ以前にはANNのパーソナリティも担当していたし、その後紅白の総合司会まで務めている。

対して江頭も人気はあるが、大物にかわいがられたとかはないと思う。怒られたことの方が圧倒的に多いはず。
曖昧な記憶だが水前寺清子?に「日本の恥だ」とまで言われてた(どっかの国を出禁になったことについて)気がする。





別にタモリがすごくて江頭はそうじゃないとかじゃなく、どう考えても違うだろということを言いたいのだ。
なぜタモリはわざわざ江頭の名前を挙げたのだろうか。


こうなると芸能界入り前の「ボウリング場の支配人を務める」という経歴もすごく見えてくる。

ボウリングブームもあったし、実はすごく地位の高い仕事だったのかもしれない。
戦前の「郵便局長(地元の名士)」みたいなポジションで。