ebekoです。



NHKBSかなにかでやってた、歌謡コンサートを観た。
演歌歌手はもちろん、昔ヒットを出した歌手が出ていた。

その中に渡辺真知子がいた。歌っていたのは「かもめが翔んだ日」。
あれだけ上手い人だったのに、年には勝てないのか声量も衰え、高いところはファルセットだった。

岩崎宏美ももう高いキーは出ず、50代くらいからファルセットで歌ってた。
五木ひろしは、だいぶささやくような歌い方になった。もう75だしな。




思うのだが60歳あたりで、「ものまね芸人のほうが歌が上手い現象」が起こる。
本物は少しずつ下手になっていくのに対し、ものまね芸人は意外と歌唱力を維持する。それで逆転する。

ものまねは当然、本人の全盛期の歌唱力を再現しなきゃいけないというのが前提だからだろう。
コロッケとかノブ&フッキーあたりはかなり安定している。


加えてものまねタレントは声色を変えるために喉を使ったりするし、地方へ行ったりライブをやるなどステージに立つ回数も多いから、結果そうなるのだろう。

対して本業の歌手は自分のそのままの声で歌うし、売れっ子じゃなけりゃ頻繁にステージなんか立たない。そして歌うこともないと思う。
「一世を風靡した歌手」「懐メロ歌手」ならなおさら。




円熟味を増したというか、枯れた歌声も味があるのかもしれないが、歌手ならばしっかりと日々ボイストレーニングに励んだうえで、歌唱力を維持してほしいと思うのは私だけだろうか。

そう考えると、晩年まで声量も音感もあった藤山一郎、三波春夫、伊藤久男、田谷力三あたりはすげぇなと思う。