ebekoです。



毎年この時期になると出てくる、紅白歌合戦に関する記事を読んだ。
デイリー新潮だったかな。



視聴率がどんどん下がってきている紅白。
メイン視聴者の50代以上が、知らない歌手ばかりなのが要因と思われる

とはいえターゲットを高齢者のみに合わせるわけにもいかないから、若い世代向けグループも入れざるを得ない。韓流とか含め。

当然「聞いたことない」「〇〇グループ多すぎ」みたいな批判が出る。
毎年のことだ。



そもそもジャンルが多様化して「ほとんどの世代が知ってる有名歌手」「誰でも歌える有名な曲」がなくなった以上、全世代が見る歌番組など不可能だろう

年末に家族でこたつを囲んで紅白を見る時代だったら、可能だったんだろうけどさ。
そんなの70年代で終わってる。

もう諦めよう。
どうせ、今の若者も50代になったら「誰だこいつら」「知らない曲ばかり」「昔の曲は良かった」って言うのだ





さて今年も司会は有吉・橋本コンビだが、もう既に来年の司会について案を練っているらしい

視聴率がワーストを更新していることもあるのと「有吉の毒舌キャラは50代以上にウケが悪い」とのことで、来年は交代の動きもあるらしい。

……前にも書いたが、有吉はとっくに「毒舌キャラ」のフェーズは抜け出してるだろう。そのキャラのままだったら、そもそも紅白のオファーだってこないはず。

なんで一番身近で見ているはずの、テレビ業界が分かっていないのだろうか。



その代わりとして考えられてるのがサンドウィッチマンらしい
好感度ランキングもずっとトップだし、ってことで。

でも正直「司会を代えたところで、そんなに視聴率が良くなるか?」という疑問もある。


「あの人が歌手として出るから観なきゃ!」はあるとしても、「司会があの人だから観なきゃ!」というのはあまりない気がするのだ。

だから極論、昔のようにNHKのアナウンサーが両軍の司会と総合司会をやれば良いんじゃないかと思う
でそこで浮いたギャラで、数字の取れそうな人を呼べば良い。




そして今年は、最近活動を本格的に再開させた中森明菜や、B'zを目玉にする動きもあるようだ。
でもその言い方だと、普通に発表された出場者に目玉はいないということにもならないだろうか

今年は露出の少ない高橋真梨子もいるだろう。
MISIAが4年連続トリだったから、今年はこの人がトリでもおかしくなさそうだが。

事前に発表されてない人がずいぶん注目される昨今、出場者にも不満はないのだろうか
本来はあの枠に入ることのできた、発表があった人しか出られないはずなんだから。





余談だが最近の紅白について、かつて司会を務めた山川静夫とみのもんたがモノ申していた。

山川は「番組のタイトルにこだわって、男女がしゃれで戦うのが面白い。だからこそ真剣に歌ってほしい。そして流行った歌だけでなく、懐かしい古い歌もあってほしい。そしたらみんなで楽しめる(要約)」と語った。

これに関しては同意だ。



しかしみのもんたの

「昔は三波春夫や北島三郎などのベテランがいたが、ベテランだって、その年にヒットした曲がないと出場できなかった(要約、以下略)」

という意見には同意しかねる

「紅白への功労者」「年寄り向け」のような枠で、ヒットがなくても出る人はいただろう。
出たとしても歌うのは昔のヒット曲、みたいな。





いわゆる「演歌枠」だってそれ
アイドルと比べたら、演歌歌手の売り上げはかなり少ないのだ

北島三郎だって、何度もトリを務めてるけど

北島三郎

出場曲の売上(おそらくその年最大のヒット曲)ですらこの程度。
1979年と1981年は去年と同じ曲だし。

近年の紅白では、最多出場記録となっている石川さゆりも

石川さゆり

売上は思ったより多くない。
ピークが過ぎて、この二人より売り上げが下だったであろう三波や村田英雄なんて言わずもがな。

ちなみに同時期に松田聖子、中森明菜、田原俊彦、チェッカーズなどが30万枚以上のヒットをバンバン出している。
若手ではなくなった岩崎宏美や西城秀樹だって、この二人の数倍の売り上げ。


つまり売上ベースなら、北島は1979年・1981年・1983年、石川は1980年・1981年は落選でもおかしくないレベルなのだ

菅原洋一のように、自分の曲でなく抒情歌や外国曲のカバーの場合だってあるし。
でも結局、人気があって数字を持っているのなら、出られるのだ




1984年に読売新聞が実施した、出場歌手希望世論調査によると

1984年

となっている。

こういう意見も無視できないと考えると、その年のヒット曲の有無で全てを決めているわけではなさそう(人気1位の森昌子の売り上げもかなり少ない)。

そしてあの当時だから、レコード会社との癒着もすごいと思われる(両軍のトリは別会社の歌手にするとか暗黙のルールがあった)。
そういう調整も必要だったわけだ。


……というわけで、セクハラアインシュタイン頭みのもんたは紅白についてもっと勉強してこい。