ポケモンのゲーム内でシールを集めると言うイベントがあります。
ひとつのやりこみ要素みたいなものです。
街やら道路やら家の中にべたべた貼られたシールを。
貼るのにどうやって許可をとっているんでしょうね。
「ドラクエ」でいえば小さなメダル、「ボクと魔王」でいえば歯車。
手間はかかると思いますが私も集めてみたいです。なんかいいことありそうですよね。
「100万円で世界一周」のポスターで出来るんじゃないんでしょうか。
どこかに、集めたら枚数に応じて航空会社の優待券とかくれるおじさんがいたりして。
昔だったら「マルフクの看板」でやるはめになったでしょうね。
おそらく重いので勘弁してほしいです。
さて昨日のことですがいつもは無視して通ってしまう地域を歩いてみました。
子供のころは今より人気もあって訪れたこともあったんですけどね。
すっかり寂れてしまいました。
駄菓子屋とかも全部閉まってて残念。
そう考えながらしばらく歩いていると一軒のパン屋さんが。
昔ながらの手作りの店といった感じです。
ここ連れてきてもらった記憶ある!懐かしい!
「ドルトベーカリー」という店です。
中に入るとふんわりと甘いパンの香りが。
焼き窯も見える距離にあるのです。
コの字型に陳列スペースが設けられているのですが、人が少ないせいか一部分にしかパンは置かれていませんでした。
種類もあんパンやクリームパン、角食(角切り食パンのこと)など人気商品に絞られていました。
そしてホテルブレッドと手作りクリームのクリームパンを買いました。
歴史が気になったので店主と思われる方に会計時に聞いてみました。
私「ここは始められて何年になるんですか?小さい頃に来てたんですよ」
店主「そうですね、昭和30年代ですから…60年くらいはやってますね」
おお、結構長い。
親子2代で続けてるとかそういった感じだと思いました。
やはり町にも歴史があるんだなあ…。
知っている限りではこのあたりにはパン屋はここしかありません。
長い間地域の人に親しまれてきたんでしょうね。
中の手作りクリームがふわふわでした。
ホテルブレッドも大量生産という感じではない、後まで続く独特の甘さを持っていました。
もちろん店内の雰囲気の余韻も残ってのせいでしょう。
でも「目隠し!超高級品はどっち?」みたいなクイズをやったら間違えるでしょうがね。
私の舌なんてそんなレベルです。
さて家に帰り「ほら、懐かしいあそこのパン屋さんのパン買ってきたよ」と母に言いました。
うちの母はパンを結構食べるのです。
そしたらホテルブレッドを「おいしい」と言って食べていました。
私「小さいころ連れて行ってくれたよね」
母「え、あそこ行ったことないよ、遠いし。思い出したらあんなところに確かにあったね(笑)」
……
私の記憶はねつ造されたものでした。
つまり私は「昔の常連ぶって勝手に親しみを感じながら入ってきた客」でした。
店主さんごめんなさい。
でもパンは美味しかったです。
良く考えたら初見だったけど隠れたいいお店を見つけたなと思いました。
皆さんも「見たことあるけど行ったことない店」行ってみたらいかがでしょう?
案外おもしろいですよ。
そういえばマルフクの看板ってなんであんなに貼ってあるんでしょうね。
うちの祖母の姉の家の外壁にも貼ってありましたが、進出したのは平成になってからのようなんですが。
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