ebekoです。
もう紅白まであと少し。
今年も念のため調べてみたのですが、やはり「夢の紅白 名歌手たちの名勝負・名対決」はないようです。
「夢の紅白」で調べたら出てくるのはAKBのことばかり。あの番組楽しみにしてたんですけどね…。
じゃあこれも勝手に妄想でやっちゃいましょう
理想の紅白(天国編)です。第二弾がはやい。(理想の紅白(存命)はこちら
でも許して下さい、こっちのバージョンも考えたかったんです。
ついてこれる人がどれくらいいるか知りませんが

先日は存命人物限定でやりましたが、今回は亡くなった人限定です。
グループとかの場合はメインボーカルがなくなっているとか、過半数が亡くなっているというあいまいな基準ではありますが。
出場するのは今年の本家と同じ46組。
もちろん露骨な感動路線じゃございません。

さて司会はどうしましょう。天国は大物だらけですから悩みます。

総合司会 高橋圭三
紅組司会 森光子
白組司会 三波伸介

どうでしょうか。なんか安定感と言うか、厚みがすごいですね
高橋と森は実際に司会をやっていますし、三波も大物司会者なので問題ないでしょう。
三波が司会をやっていないのは意外っちゃあ意外な気もしますが(応援団はやっています)。
でも「夜のヒットスタジオ」は制作陣の意向に沿えなかったのか、短期間しか出演していなかったりします
話が逸れました、さっそくトップバッター行きましょう。



1 美空ひばり 「東京キッド」
2 井沢八郎 「あゝ上野駅」

トップバッターは人々を元気づけた歌で行こうと考えた結果この二人に。
お嬢ひばりがトップとは大変豪華。
というか実際に「お嬢」って本人に言えるのは相当少なかったんじゃないでしょうか。
20歳でもう貫録たっぷりだもの

子役で大成できたのは、美空ひばりか高峰秀子くらいと言われます。
これからそんな人は出てくるのでしょうか。坂上忍?あれは邪道じゃn
でもまいんちゃんがそうなったらそれはそれで嫌ですね
対するは田舎からの集団就職を歌ってヒットした井沢八郎。
戦後からの復興の中で支持された歌と言えるでしょう。
買春とかしなけりゃなお良かったのに
それでは前半行きましょう。


3 青江三奈 「伊勢佐木町ブルース」
4 黒沢明とロス・プリモス 「ラブユー東京」

5 松山恵子 「だから言ったじゃないの」
6 村田英雄 「花と竜」

7 ロス・インディオス&シルヴィア 「別れても好きな人」
8 平尾昌章&畑中葉子 「カナダからの手紙」

二番手はムード歌謡対決といったところでしょうか。
青江はこの曲で実際に紅白に出場しています。
ただ伊勢佐木町ブルースは曲の最初に色っぽい吐息が入るので「けしからん」ってことでラッパの「ホワ~ン」て音に変えられてしまったのです。
考えすぎだろ、当時のスタッフ。後年出た時は普通に歌ってたんですから。
ロスプリモスもムード歌謡の代表ですね。もう結構メンバーが亡くなってしまいましたが。
こういう「ムード歌謡」とか「歌謡曲」っていう定義って難しいですよね。
どこかで聞いた話ですが、今の若い子から見たらドリカムですら歌謡曲扱いなんだそうです
ポップスって言葉も今は古いんですかね。

松山はとにかく衣装が派手なイメージがあります。ピンクでフリフリで。
一歩間違えれば林家パー子と同類です
村田英雄は結構長い間紅白に出続けていました。
ただ年をとると、歌詞が覚えられないから手に書いてそれガン見しながら歌うという大胆な試みに出ました
他の歌手はどうだかわかりませんが、ばれるレベルでやるのはやめろよ
ちなみにその翌年、紅白に落選してます

そして次がデュエット対決。
それぞれシルヴィアと平尾が亡くなっています。
シルヴィアなんか歌が発売された当時二十歳とかそれくらいです。若くして亡くなったのが残念。
平尾は去年まで紅白の指揮を務めていました。
個人的には「ものまねバトル」で大笑いしてた人のイメージですが
さて次の対戦に行きましょう。


9 二葉あき子 「水色のワルツ」
10 水原弘 「黒い花びら」

11 神楽坂はん子 「こんなペッピン見たことない」
12 左卜全とひまわりキティーズ 「老人と子供のポルカ」

13 野際陽子 「非情のライセンス」
14 菅原文太&愛川欽也 「一番星ブルース」

15 岸千恵子 「千恵っ子よされ」
16 春日八郎 「お富さん」

二葉vs水原は見ての通り「色」対決です。
二葉は若いころと違って年をとってからずいぶんと太ったイメージです。
水原はこの曲で第一回レコード大賞を受賞しましたが、当時は特に権威もなかったので「何これ」と思ったそうです。会場も小規模だったし。
まあだんだんと紅白と時間を近づけたりしてすごい番組になっていくわけですが。

次は名前からはわかりにくいかもしれませんが、ちょっととぼけたおもしろソングということで入れました。
「こんな~」はコロムビアトップ・ライトが一緒に歌っているイメージも強いですが。
そして聞いたらインパクトが残る「老人と子供のポルカ」。
個性派俳優の左が残した迷曲です。
YouTubeで見て下さい。歌ってるのかこれは

次の対戦はテーマソング対決ですね。
野際陽子が今年亡くなったのは残念でした。バラエティでもドラマでも面白い方だったのに。
トラック野郎の二人も気付けば鬼籍に入っています。
ちなみに愛川は三波が急逝した時、笑点の司会を務めたので後継候補として名前が挙がったというエピソードがあります。
結局愛川は断りましたが、引き受けていたら先代圓楽はどうなっていたんでしょうね。

そしてここらで一旦派手な曲はどうでしょうということで次はこの対決。
岸が舞台を跳ねまわり、春日の曲は途中からディスコ調に変わっていくのが予想できます。
春日がロボコンの先生に似ていると思うのは私だけでしょうか
さてもう対戦も中盤に入ってきました。


17 岡田有希子 「くちびるNetwork」
18 三波春夫 「東京五輪音頭」

19 島倉千代子 「からたち日記」
20 高倉健 「唐獅子牡丹」

21 藤圭子 「圭子の夢は夜ひらく」
22 鶴田浩二 「街のサンドウィッチマン」

さあやっと若い人が出てきました、ユッコ。
悲劇のアイドルと言ったらこの人が思い浮かびます。亡くなった当時報道の仕方が問題になったり
真面目すぎて心をすり減らしてしまったのではないでしょうか。
そして「三波春夫でございます」。
私が大好きな歌手です。紅白には29回出場しています。
60年代に三回くらい美空ひばりと一緒にトリを務めていたはずです
そんな大物歌手ですが、あえて明るい曲対決にするために早めに入れてみました。
2020年にもこの曲は歌われるのでしょうか。

そして今度は花の対決。
島倉千代子は31回だったかそれくらい出てた気がします。
美空ひばりを抑えてトリを務めた年もあります。
というか一時期紅組のトリはずっと、ひばりかこの人でした
でも大トリは一回しか務めてません。
「紅白の中のお母さん」っていう立場でしょうか。
説明するまでもない映画スター高倉健。
「自分、不器用ですから」というセリフがピックアップされたり、無口というイメージが強いですが本人はそこまで無口じゃなかったらしいです
相当気づかいの出来る人ではあったらしいですが。
でもそう思われるということは役者冥利に尽きるのではないでしょうかね。

次は哀愁の漂う対決です。
藤圭子は宇多田ヒカルのお母さん
暗い歌が非常に上手く、なんか負のオーラが出ている感じです
この曲も「あたしの人生暗かった」っていう歌詞がありますし。
対する鶴田の曲も悲しみを歌った歌ですがこれは一種の宣伝マンとして存在していたサンドウィッチマンの笑われ者っぷりを歌にしています。
どっちも悲しい曲だけど味があって良いですよ。
さあ暗い曲で前半が終わり、ここから後半です。


23 朱里エイコ 「北国行きで」
24 かまやつひろし 「我が良き友よ」

25 松尾和子 「再会」
26 フランク永井 「有楽町で逢いましょう」

27 淡谷のり子 「雨のブルース」
28 森繁久彌 「知床旅情」

さて後半のトップバッターは個性的な歌手二人。
朱里のこの歌は最初しっとり入ったかと思ったらサビの前で唸ります。
ムッシュ(かまやつ)の曲もなんか軽い曲だなあと思いきや、「年をとったらわかるんだろうな」と思わされる歌詞だなと思います。

そして次の二人はどちらかというとコンビですね。
「東京ナイトクラブ」を歌った二人。
なんかゴージャスでアダルトな二人です。
カバーで「昭和枯れすすき」を歌っていたのですが大人の余裕と言うかなんというか、全然悲壮感がありませんでした。

これはシンプル。
ジジィとババァn晩年まで活躍したご長寿の対決です。
どっちも喋りが達者という共通点があります。
なんか出てきただけでおもしろい二人。
でもいい加減若い人がほしくなってきましたね
いや実際には若くして亡くなるほど悲しいことはないんですが。


29 越路吹雪 「ろくでなし」
30 ハナ肇とクレージーキャッツ 「学生節」

31 本田美奈子 「1986年のマリリン」
32 桑名正博 「セクシャルバイオレットNo.1」

33 日吉ミミ 「男と女のお話」
34 川島英五 「酒と泪と男と女」

35 渡辺はま子 「桑港のチャイナタウン」
36 東海林太郎 「名月赤城山」

さてコーチャンとクレージーに後半を盛り上げてもらいましょう。
越路は若くしてがんで亡くなっています。50ちょっとで。
もう少し長生きしていたらどんな存在になっていたんでしょう。
ちなみにミュージックフェアの初代司会者でもあります。
クレージーはコメディアンのイメージが強いですがミュージシャンとして一流な人ばかりです。
そしてドリフの兄貴分。
この人たちがいなかったらドリフもここまでテレビに出てきていたのかわかりません。

そしてやっとユッコ以来出ました若い(?)人。
本田はアイドルでしたが途中からミュージカル女優へ。
最期は白血病でかわいそうでしたが。
桑名は急に倒れたと思ったら亡くなってしまいました。
たまに語尾の伸ばし方を大げさにものまねする人がいますが、結構そんな感じで歌っています
♪薄い木麻にヴィ~

で次はその名の通り「男と女」の対決。
日吉は阿久悠から「暗い曲をひょうひょうと歌い上げる」と評されています。
この声は結構癖になりますよ。
川島英五ももう亡くなって結構経ちます。
良い曲はたくさんあるのに急死したのが残念。
誰かがごっちゃになってこの曲のことを「部屋とワイシャツと私と酒と泪と男と女」と言っていました
要素が多すぎる

そして若い人の次は超ベテラン対決。
渡辺は第一回の紅白のトリで、東海林は歌手協会の初代会長です
渡辺の名前の「はま子」は横浜出身でハマッ子だったことに由来しています。
東海林は一回見たら印象的な格好をしているのでわかります。
牛乳瓶のような眼鏡に燕尾服、直立不動で歌うスタイルです。是非動画を見て下さい
藤田まことがかつて真似していました。
さて大分終盤になってきました。


37 藤谷美和子&大内義昭 「愛が生まれた日」
38 尾崎豊 「シェリー」

39 テレサ・テン 「愛人」
40 大滝詠一 「さらばシベリア鉄道」

41 ザ・ピーナッツ 「恋のバカンス」
42 村下孝蔵 「初恋」

43 並木路子 「リンゴの唄」
44 三橋美智也 「リンゴ村から」

ラブソング対決ですね。
大内さんがちょっと前に亡くなっています。
どちらも恋人のことを歌った素敵な歌です。
尾崎は今生きていたらどうなっていたのでしょうか。
バラエティでいじられる尾崎は見たくないような…。
ハマショーみたいにライブ重視でいてほしいです。

続いてもラブソング対決ですがこちらは悲しみにあふれていますね。
テレサの方はつくしてるのに報われない。
大滝の方はもう関係が冷めきった…という感じです。
でも曲の雰囲気がものすごく良いと思うんです。
悲しみを美しくしているところが。
ちなみに太田裕美の「さらば~」と比べると伸ばす部分が違います。

そして三連続でラブソングになってしまいました。
でも三連続と言っても恋の内容が全然違います
特にこの二曲はいろんな人にカバーされてたりで、後世まで残っていく名曲じゃないかと思ってここに。
ピーナッツは元祖双子ユニットですね。特に引退するころのハーモニーは美しかった
このあとリンリンランランとかリリーズとかいろいろ出てきましたが、ピーナッツの基礎があってこそじゃないでしょうか。
村下は見た目は普通のオジサンっぽいけど歌声が美しいのなんの。
この声に魅了された人も多いでしょう。

そしてトリ前。
ただのリンゴ対決じゃねえか」と思った方もいるとは思いますが、前者は戦後間もない大ヒット曲、後者はレコード売り上げ200万枚以上の大ヒット曲と言う、大ヒット曲対決です
若い人は知らないでしょうが、三橋は美空ひばり以上の売り上げ記録を持つもっともレコードが売れた歌手です。歌謡曲でも民謡でもヒットを飛ばしています。
でも案外稲中で名前だけ知ってる人はいるかも。
さてここまで終わって残すはトリ。
でも戦後歌謡の知識を持ってる人ならイメージがつくと思います
ここまで出てきたベテラン以外でトリを務められそうな人って言ったらこの二人くらいでしょう。


45 笠置シヅ子 「東京ブギウギ」
46 藤山一郎 「青い山脈」

最後は戦後間もない日本を照らしたこの2曲です。
あまり古い歌を知らない人もこの2曲とこの二人は覚えておいた方が良いと思います。
笠置は「ブギの女王」。当時としては珍しい動く歌い方で観客を沸かせました。
ミラクルひかるが4年くらい前にものまねしてたので一部の人には知られたんじゃないでしょうか
美空ひばりが手本にしたという説もあるくらいパフォーマンスに長けた歌手でした。
藤山は国民栄誉賞をとった歌手です。楷書の歌と評されたように崩れのないのびやかな歌声です。
ちなみにかつてのクラスメイトに岡本太郎がいます。
戦前からのスター歌手と言えばこの人ではないでしょうか。
動画見てみたらわかりますけど、本当に年取っても歌声変わらないんだから


自分でやっといてなんですが、この妄想楽しいですね
でも現実では実現できないのが残念。
歌手たちの対決をCGとか駆使してつくれませんかね
テレビ東京くらいにしか古い歌手の映像は残ってないかもしれませんが。
個人的にはこんな歌があった、こんな歌手がいたってことを残すためにも作ってほしいです。
以上、理想の紅白(天国編)でした。