ebekoです。
「飲んで飲んで飲まれて飲んで飲んで酔い潰れて眠るまで飲んで」。川島英五の「酒と泪と男と女」の歌詞です。
付き合わされた方はたまったもんじゃないでしょうね。介抱するのどれだけ大変なことか。
誰だか「飲んで飲んで飲んで飲んで飲んで飲んで飲んで飲んで飲んで、まわってまわってまわって眠る」ってごっちゃになって歌ってた人いますけどね。そんな歌ねえよ
「夢想花」とまじってるだろそれ。


深夜に「今夜も生でさだまさし」を見ていました。ぼーっと見てたら、萩本欽一(欽ちゃん)がゲスト。結構珍しいような気がしました。
そもそも欽ちゃん自体見るのが相当久しぶりな気がします。欽ちゃんなんて一年に一回出てくるかどうか位ですからね。つまり欽ちゃん=色違いのポケモンです。
欽ちゃんは世代でいえばドリフと同世代だから大御所も大御所です。

ただ私自身そんなに欽ちゃんに興味がわいたことはありませんでした。そもそも私の記憶があるころには欽ちゃんは既にお笑い界の第一線から退いていましたし。仮装大賞も一回くらいしか見たことがありません。
お笑い界から急に姿を消した原因は、率直にいえば人気に陰りが出てきたからと言っても否定はできないでしょう。欽ちゃん自身が「視聴率100%男」と呼ばれることにうんざりしたという見方もありますが。
その考え方をするとカルロストシキは君は1000%男」と呼ばれていたことでしょう。

加えてあまり欽ちゃんの番組って再放送されないんですよね。そこが大きいのかもしれません。ドリフやひょうきん族は割と再放送される機会が多いと思うのですが欽ちゃんの番組の再放送って全然見たことがありません。
あるとしても「あの歌手がコントやってました!」みたいなコーナーで歌手をメインにして紹介されることがほとんどです。
あえて最近欽ちゃんの名前を聞いた場面を上げると、ネットラジオの中でハガキ職人に「もう限界の人」「そろそろお迎えが来そうな人」といじられていた時だと思います。
まあ今の中学生から見ても「香取の隣にいる謎のジジイ」だと思います。
本当に失礼な人が多いですね。でも私はそうは思いません。「口が回らないのに色々喋るよぼよぼの死にかけのジジイ」だと思ってます。良い意味でどこが良いのかよくわかんないけど


ただ生さだでの欽ちゃんは「御見それしました」と言うしかないくらい面白かったと思います。最初ゲストとして紹介されて入ってきた時は本当に「おじいちゃんだな」と言う感想しかありませんでした。
でも登場した途端に笑いをガンガン入れて会場を沸かす。さだが好きだと言ったコントの内容をパッと思い出して説明できる。確かに口が回らないなど年には勝てない部分もありましたが、頭の回転はとんでもなく早い人だなと思いました。ああいう場になるとスイッチが入るんでしょうね。
やはり今でも頭の中に笑いのエッセンスは詰まっているんだなと感じました。
顔は「おじいちゃんなのかおばあちゃんなのか分からない人」になってますけど。

ましてや深夜の生放送なんですからあの年齢には結構きついはずです。(例外もいますが)体力の衰えで夜も割と早く眠くなるだろうと思います。でもその中で笑いの開拓者として申し分なく力を発揮していたように感じました。
調べてみたら現在のお笑いビッグ3と言えば「たけし、タモリ、さんま」ですが、元々はさんまの枠に欽ちゃんが入っていたそう。如何に個人として評価されていたかということですね。
個人的にはここに志村けんを入れて「四天王」にしたいところですが。


ところで直接的なつながりがあるかどうか分かりませんが、志村けんも大きな影響を受けてるような気がします。
昔ある番組で「志村が欽ちゃんの番組の台本を盗んで勉強していた」ということが話されていましたが本当なのでしょうか。
多分ドリフとはライバルみたいな位置づけだったから共演はほとんどないと思います。ただバカ殿の初期には欽ちゃんの師匠にあたる東八郎(東MAXの父)を家老役として迎えたりしていたり、自著で「ドリフとコント55号(欽ちゃんと坂上二郎のコンビ)のどちらに弟子入りしようか迷ったと書いていましたから、欽ちゃんと志村の笑いには実は見えない共通点があるのかもしれません。


昔のコメディアンってそもそもの数が少ないからなのか結構色々な関係性があったようにも思います。
お笑いスクールがあってたくさんお笑い芸人がいて、大量消費されるという状況じゃなかったからこそ、じっくり芸の見せ方を考えることもあっただろうし、実はお互いを尊敬している部分も多かったのではないでしょうか。
手書きでかなり雑ですが自分用にメモを作りました。

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これは有名かつ大御所と言える人物しか書いていませんけどね。
さらに昔のことだから舞台にこだわってテレビを拒み続けた深見千三郎のような人物もいるのかもしれません。